さあ、朝大ラグビー部の「闘い」が始まります!―シーズン開幕を控えて監督に聞くー

日記

いよいよ2021年度関東大学ラグビーリーグ戦(2部)が開幕します。

昨年は8校が二つのブロックに分かれての4校総当たりという「変則」リーグ戦となりましたが、2年ぶりとなる8校によるリーグ戦が十日後に始まります。(9月8日現在)

19日の初戦(対山梨学院大)を控えて、チームの春からの道のりと現状をオヒョンギ監督に伺いました。

―春季オープン戦を振り返って試合ごとの意図や成果、課題などをお聞かせください。

〇 山梨学院大41―7朝大 (5月30日 山梨学院大グラウンド)

「(昨季Aブロック1位、順位決定戦で全体2位の山梨学院大相手に)朝大のラグビーがどれだけ通用するのか、現状を知るためのゲームでした。 ディフェンスのシステムがある程度機能したという手応えは得ることが出来ましたが、 アタックを継続させるためのブレイクダウン、ボールムーブを続けるフィットネスという課題が明確になりました。」

(試合後の1年生たちの言葉―「くそー、今度はやったんねん!」「リーグ戦まで試合はないんですか」等々から、これが2部の上位かという「壁」を感じたというよりは、絶対倒せない相手ではない、という手応えと悔しさを強く感じ取れました。)

〇 白鴎大48-14朝大 (6月13日 白鴎大グラウンド)

「山梨戦での課題を克服して、2部上位チーム(昨季白鴎大Aブロック2位、全体4位)はに勝利することを目標にしました。 が、試合の入りで受けてしまい前半は自分たちのラグビーが出来ませんでした。自分たちのパフォーマンスを出すためのメンタル面の強化が浮き彫りになった試合でした。」

(タックルが甘い、自分たちで立ち直る力と機会を持てない、に象徴される精神面の脆さが集中的に露呈した前半を終えて監督が一喝。 後半は14-17と立て直すも試合後に山梨学院大戦のような覇気はなし。)

〇 駿河台大5-69朝大 (7月11日 駿河台大グラウンド)

「負けが続いてからの試合となり、自分たちのラグビーの自信を取り戻すことを目標にしました。 白鴎戦の教訓から、下部チームどうこうではなく(昨季駿河台大は3部Bブロック1位)、、自分たちのラグビーにフォーカスして臨み、試合の入りが改善されたと思います。 リーグ戦を控えた夏を迎え、リザーブメンバーを含めたチームの底上げが課題になります。」

(点差がそのまま2部上位校と3部校の実力差というよりは、選手たちが白鴎大戦の「ふがいなさ」を自覚し話し合い、練習と生活に真摯に向き合って来たその精神面の差ではないかという印象を強く持ちました。)

ーこの間のチーム状態の曲線をどのように総括されますか。

「ご存知のように、今冬の花園でベスト4に進出し同胞社会に大きな力と喜びを与えてくれた多数の大阪朝高出身者を含め優秀な1年生が入部しました。 1年生から4年生まで学年に関係なく意見を言い合えるチームを目指し、そのようにはなっているのですが、そういう気風からいつしか1年生が主体といえるようなチームになっていった部分がありました。 確かに高校時代の実績は上級生を凌駕していますし、人数も多いですから。 1年生が意見を言ってはいけないということではなく、ただ高校時代の実績によって「高校生レベルのラグビーが正解になってはいけない」という問題なのです。 チームを上級生が引っ張っていくという必要性、コンセンサスを強調し、築いてきた期間だと言っていいと思います。 上級生が大学ラグビーをやってきたんだし知っているのですから。 その上で、みんなで意見を出し合わないといけないし、1年生を含め各学年ごとの融合がなされないといけない。 ある程度の曲折を経てそういう確認、合意が出来た期間、大きな一歩を前進し一段昇ったというところでしょうか。 そういう意味で、テーマは「朝大のラグビーの構築」です。、朝大ラグビー部としてのプライド、ラグビーを追求しないと。朝高のそれではなく。」

―夏の学内合宿、菅平合宿を終えての手応えは?

「この夏の課題、目標は、チームとしての成熟、一人ひとりの成長、全員がチームの主役でした。 校内合宿で体力面、精神面、技術面、 菅平合宿で戦術面を強化する目標は成功裏に達成できたと思っています。

菅平では、いろいろな困難な状況の中で試合、合同練習を組んでいただいた強豪校にお世話になりました。全ての試合がそうでしたが、特に関西学院大さん(Aチーム)との試合で、うちの選手たちが得た自信と課題は本当に大きかったです。目標だったチームの底上げがかなり出来て、リーグ戦を迎えることが出来ます。 例年通り、上位校から当たっていきますが、今まで以上にいい試合が出来ると考えています。」

今季ラグビートップリーグで大躍進したクボタスピアーズで、新人ながら全試合フル出場し見事「新人賞」を受賞した金秀隆選手(2020年卒業)をはじめ、各地社会人リーグでプレーする先輩たち、ウリハッキョの教員としてラグビー部を指導する先輩たち、現役は退いても各分野で活躍し同胞社会に力と勇気を与え続ける先輩たちの志と背中を追って、「花園」で大阪朝高ラグビー部が掲げた「使命」をさらに大きな使命として背負い、胸に朝大の「木蓮」マークを輝かせて、練習試合でも全員のお弁当を差し入れてくださる学父母への感謝を胸に刻んで、今年度の「闘い」に挑む朝鮮大学校ラグビー部に、力強くあたたかいご声援と激励を、何卒よろしくお願い申し上げます!

(金正浩)

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