朝鮮大学校ラグビー部の新学年度最初の対外試合となる東京闘球団高麗との練習試合が、5月5日、本学グラウンドで行われました。
高麗といえば昨年度の東日本クラブ選手権大会優勝、そして今年1月に行われた「第28回全国クラブラグビーフットボール大会」に出場した強豪。
試合前、リャンジョンテコーチは「フォワードがどれぐらい出来るかが今日のポイント。ボコボコにやられるんじゃないかな」と、新チームの課題を指摘しながら、それをあぶりだすための「恰好の相手」との対戦を楽しみにしていました。
結果は24-12で勝利。
オヒョンギ監督、リャンコーチ、新チームの「初陣」を見届けようと駆けつけてくださった辰野アボジからも、口をそろえて「よくやった」と、結果ではなく内容への評価がありました。個々のフィジカル、突破力が強い社会人を相手に、「予想以上に」頑張ったというものです。
確かにスクラム、ラックなどのFW戦で劣勢を強いられる場面が多々ありました。 監督が思わず「あかん。FWバトルで全部とられとる」と呻く場面も。
ただ、その「劣勢」を最小限に抑え、「予想以上」の拮抗を見せたことが大きな収穫であったことは間違いありません。
試合後、新主将のキムソンウ(経営学部、LОで出場)も「手応え」を口にしました。
「正直、FWの主力だった先輩たちが卒業したので、新チームのFWに不安をもっていましたが、今日の試合で大きな手応えを得ることができました。もちろん課題も多いですが、これからの練習で克服していけば、9月からのリーグ戦を戦える自信と手応えを」。
こう語る主将を辰野アボジが称えます。
「キャプテンがいいよ。常に体張ってるもの」。
そのキャプテンシーでチームを鼓舞し引っ張る主将、1月の「花園」で同胞社会に希望と勇気を与えた新入生たちの期待にたがわぬ躍動、彼らを関東2部で戦ってきた経験値と使命感で引っ張る上級生たち、そして練習で試合で10人分の献身と働きをしてくれる二人の女子マネージャー、若いながらも卓越した理論と的確な指導で「元日本代表」の監督たちと渡り合う監督とコーチー彼ら多士済々がこれから織り上げてくれる新たな布が楽しみでなりません。
私たちを、同胞社会を暖めてくれるその布を、どうぞ皆様ご一緒に織り上げてくださるよう切にお願い申し上げます。
試合後、東京闘球団高麗から部員全員に「キャンディ」の「ももかつフルトッピングスペシャル盛」が贈られました。高麗の皆様、試合とともに本当にカムサハムニダ!
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