関東大学リーグ戦 2・3部入れ替え戦 完勝!飛躍の来季へバトン継承

日記

12月12日  朝鮮大85―10東農大

力の差を見せつけての圧勝でしたが、圧倒的な「メンタルの差」を見せつけたことが特に収穫であったと思います。

というのも下部のチームに「失うもの」がなく、上部のチームには「失うもの」が全てでだからこそ「勝たなくては」「勝って当たり前」のプレッシャーが大きく重くのしかかるのが入れ替え戦だからです。

加えて前日行われた1・2部入れ替え戦で、永らく2部を戦ってきた立正大と東洋大が共に勝利し1部昇格を決めたという「喜ばしくもありながらちょっと不吉な空気」が関係者の口にのぼったりもしていました。

試合前、「普通にね。普通にすれば勝つ」と声をかけたキムソンウ主将は、「みんな緊張しています」。うーむ、「不吉な空気」が少し濃くなったような。

しかしその「緊張」もアップが進むにつれて適度にほぐれていき、「いい動きだ」という声がベンチ内にあがります。キックオフ直前、「ナイスな面構え」で円陣を組む全員に1年生の№・8キムチソンが、「開始10分でまだ2部は早いっちゅうことをわからせようや」。

そして彼らは有言実行、いや有言以上実行します。相手キックオフのボールを相手に一度も触らせることなくノーホイッスルトライすると、直後にはラインアウトからのモールトライ。

私が「力の差」以上にその「メンタル」が嬉しかったのは、このモールトライ後のキムチソンの檄でした。

「今のはいいモールやなかった!修正しよ!」

ベンチでリャンジョンテコーチが笑みを浮かべます。「よう言うた」。

面白いようにトライを重ねる展開に、オヒョンギ監督も「スコアは関係ない。考えるな。常に0対0のつもりで!」と指示を出し、選手も素晴らしいメンタルと規律で実践します。唯一の不安要素であった「受けて立つ」姿勢を微塵も見せず、指導陣が言い続けて来た「相手がどうであれ朝大のラグビーを貫く」を貫いた結果の「順当」な勝利でした。

1勝6敗の7位で2021年度のシーズンを終えたわけですが、勝敗に関わらず試合内容に波があった今季だったと振り返っています。

あと一歩のところまで迫った国学院大は4位、前述の1部昇格を果たした2位の東洋大戦は開始27分まで0対0でした。あと2,3勝できる力は充分にあることを知らしめた半面、その力をまるで発揮できない試合もありました。

指導陣も、選手も、各々のそしてチームとしての総括にすでに入っていることと思います。

4年生の皆さん、本当にスゴへッスムニダ!

体を張ってチームを引っ張り、素晴らしい伝統に新たな年輪を刻んでくれてコマッスンミダ!

そして、選手を支え、ラグビー部を応援してくださった学父母の皆様、同胞の皆様、日本の支援者の方々、本当にありがとうございました!

皆様の声援を力に、日本で唯一のウリ大学ラグビー部は来季、さらに飛躍します!

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