最近思って、感じたこと

日記

アンニョンハシムニカ。

朝大ラグビー部監督の呉衡基です。

大学リーグもブロック制と形を変えながら行われ、残すところ順位決定戦を残すのみとなりました。

朝大のブロックでの成績は0勝3敗で4位と悔しい結果になりました。2部の強豪たちとの力の差を感じながら、自分自身の未熟さを痛感させられたシーズンとなりました。

選手たちは非常に良くやっています。大きな相手にも怯むことなくタックルを浴びせ、倒れても立ち上がり、負けても歯を食いしばり、一戦一戦成長しています。勝ち負けは重要ではない…という理論でいうと、今シーズンは非常に大きな成果をもたらし、チームは格段と成長しました。特に今シーズンのテーマでもあった自律、規律、自覚、といった点では新しいチーム文化が生まれました。

しかしながら、勝ち負けが最重要ではないいうことに100%同意をしながらも、負けて悔しがる選手らを見て「勝たせてあげたい」という感情になることは自然のことで、私にもそんな感情があり、どうすれば良いのかを何度も葛藤しました。

私の周りには幸いなことに優秀な先輩コーチの方々が非常に多く、色んな方からアドバイスを頂きました。戦術面やメンタル、課題への取り組み方、たくさんアドバイスを頂きました。それをどうチームに落とし込もうか、ある日そんなことを考えてグラウンドに行くと選手たちは既にグラウンドにいました。

25人という部員数では、15対15の練習はもちろん、8対8のスクラムも本来なら組めません。ですが、私がグラウンドに行くと彼らは8対8でスクラムを組んでいました。よく見ると、Bチーム側のLOには大学からBKにコンバートしたFBの秀東が、FLの位置には今CTBをやっている豪純が、PRには6番で試合に出る予定の誠宇が、No.8には今シーズンは怪我で出場できないWTBの龍旭が、それぞれ入っていました。

練習時間になると、高校までラグビーをしていた子たちが練習相手としてグラウンドに来てくれました。15対15の練習が出来るようにと選手たちが声をかけ、それに応えてくれたのでした。

当たり前のことですが、私の「勝たせてあげたい」なんて気持ちの数倍、選手たちは勝ちたがっていました。そして、私のそれはおこがましいものだと気づきました。ラグビーをするのも選手たちで、勝つのも負けるのも選手たちです。その過程に成長があり、その成長をサポートするのがコーチであると再確認することが出来ました。私には勝たせてあげることなど出来るはずもなかったのです。

目先の勝利を目指すあまり選手の成長へのサポートを怠っていなかったか或いは阻害していなかったか、試合は成長の結果が現れる、成長した結果勝利する可能性が高くなるという大原則を忘れていなかったか、深く自省し、チームの成長へのサポートに全力を尽くそうと決意を新たにしました。

朝大ラグビー部には足りないものはたくさんあります。ですが、選手たちは無い物ねだりをせず、言い訳をせず、自分たちの力で、自分たちで考え、常にベストを尽くしてきました。その過程で、ラグビー選手としても、人としても大きく成長してきました。そんなチームの監督をしていることを誇らしく思っています。

明日の試合がこのチームで出来る最後の試合となるのは残念な気持ちもあります。もっと成長できたチームだと思うからです。ですが、明日の試合もチームにとっての、選手にとっての、卒業する4年生にとってでさえもゴールではありません。明日の試合を通してどれだけチームが、そして選手が成長できるのか、そこにフォーカスして臨みたいと思います。

今年のチームのベストゲームを目指します。毎年ベストゲームを更新する朝大にとっては朝大史上最高のゲームを目指すことになります。

明日の13時、泣いても笑っても最後の試合。

周りが見て恥ずかしいくらいに必死に、周りが見て引くくらい泥臭く、周りが見て羨むくらい楽しく。

4年生、最後頑張ろう!

明日のライブ配信は以下から
*URLをSNS等で無闇に拡散することがないようにお願いいたします。

この記事をSNSでシェア!

コメント

タイトルとURLをコピーしました