朝大ラグビー部の魅力

日記

アンニョンハシムニカ!今年度の朝鮮大学校ラグビー部ダブル主将を務めさせていただいている、李智成です。

昨年には日本でワールドカップが開催され注目されたラグビー。

各チーム15人という、球技の中でも最多の人数で行われるスポーツで、過酷さもトップレベル。楕円形のボールを使った球技ですが、激しいコンタクトプレーは格闘技の要素も存分に含まれています。大学ラグビーにもなれば身長180㎝以上、体重100㎏超えなんてざらにいますし、体重100㎏・50m6秒台で走る選手なんかとぶつかれば、軽い交通事故です。

そんな過酷なスポーツであるラグビーを始めて、自分も今年で10年目になります。

ラグビーの魅力と言えば、自分よりもでかい相手をタックルで倒したり、相手のタックルを避けながら自由自在にグラウンドを走ったりする爽快感や楽しさなどがあると思います。ですが、プレイヤーとしてはなによりも15人で文字通り身体を張って掴んだ勝利、そしてその達成感に勝るものはないと思います。

しかし、こういったラグビーの魅力だけでは、自分は大学でラグビーを続けていなかったと思います。自分は朝鮮大学校ラグビー部の一員としてプレーすることに魅力を感じたから、今もラグビーを続けているのです。

在日朝鮮人という限られた母数の中から、さらに大学でラグビーを続ける人なんてほんとに一握りしかいないのが現状です。実際に今も30人にも満たない部員しかおらず、チーム内で試合をすることもできません。それどころか、けがをしている人もいるのでベンチ(23人)が埋まらないくらいです。これは今年だけに限らず、近年はずっと部員が少ない状況が続いています。

そんな中でも先輩たちは関東リーグ2部という舞台を守り続けており、今年で5年目に入ります。もちろん初めからこの舞台が用意されていたわけではありません。先輩たちが一つずつ積み上げてきた上にあるものです。わずかですが、しかし確実に上へと登ってきました。

他の大学はトレーニング設備も充実していて、全国から選手を獲っていますし、もちろん部員数も多い。

それでも朝鮮大学ラグビー部がここまで来られたのは、やっぱり「背負っているものが違う」からだと思うのです。もちろんこれはラグビーに限らずあると思います。

特にラグビーは体をぶつけるスポーツなので、体格差や実力差が出やすいスポーツです。ですが、どれだけ実力差があってもプレーをしていると、言葉は悪いですが、「こんな奴らに負けてられへん」といった気持ちが湧いてきます。こういった朝鮮人魂みたいなものは、確実にありますし、見ている人達も感じると思います。

それだけ逆境の中で戦う人たちは輝いて見えるのです。

自分はそういった先輩たちを見て、自分も同じ舞台で戦いたいと思ったから朝鮮大学ラグビー部を選んだのです。

今年は自分達が輝く番です。そうすることで後輩達に朝大ラグビー部の魅力を伝え、舞台を残すことができるからです。

自分も主将としてチームが輝けるように、ひたむきなプレーで貢献していきます。そして、後輩達になにかひとつでも遺して行けるように頑張ります。

日ごろから応援や支援をしてくださっている皆様。朝大ラグビー部はまだまだ発展していきます。これからの朝大ラグビー部に注目していただきながら、たくさんの応援をよろしくお願いいたします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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