オープン戦連勝!白鴎大に28-26で勝利

日記

もう「劇報」とは書くまい。

前回の明治学院大戦の勝利を、「劇的な報告」と書くか「激しい報告」と書くか迷った挙句の名称でしたが、今の朝大ラグビー部の著しく逞しい成長と安定した強さに、そんな修飾語はいらないと実感した65日の白鴎大戦でした。

昨季リーグ戦で朝大の一つ上の順位、6位だった白鴎大に、ここ数年の公式戦は全く勝てていません。昨年は19-42、19年は0-38(20年は別ブロックで対戦なし)。そんな相手に監督も選手も「普通に勝つ気満々」(気負いも力みもない、それこそ「普通の」状態)で、その空気に接する私自身も「明学大戦のようなプレーが出来れば勝てるんじゃないか」という思いから、ワクワクがハラハラドキドキを圧倒していました。

試合前の緊張した雰囲気

それほどに関係者の誰もが現チームの個々の力とそれが融合するチーム力の充実に手応えを感じているのです。

その自信はキックオフ直後から確信に変わりました。(by松坂大輔)

開始からボールを保持し相手陣内でプレーし続ける朝大が4分、相手ゴール前スクラムから飛び込んだ№8キムチソンのトライで先制。

3分後にトライを返されるも、自陣ゴール前の相手モールを止め切るなど流れを渡さず、23分には相手ボールを奪ってからのFLカンジョンフンのトライ、39分にはこれまた相手ボールを奪って、縦の突進と横の展開が織りなす見事な攻撃からキムチソンのトライ。21-5で前半を終えます。

CTB金洸羽は安定して高いパフォーマスを発揮

スコアが示すように、後半はほぼ逆の7-21。結果だけ見れば2点差で辛くも逃げ切ったとなるでしょうし、オヒョンギ監督も選手も「後半が課題」と口をそろえていました。

監督と選手の「自らに厳しい」その姿勢に感服し、心からの敬意を表しながら、しかし私はひとり心の中で「でも」と「しかし」を繰り返すのです。

数日前の練習で負傷者が出て、控えは明学大戦の4人を下回る3人。疲れようが傷もうが交代はないというある種の「極限状態」の中で、死力を尽くすウリ選手たち。昨年までは易々と突破を許していた巨漢外国人留学生を、WTBリスンジンが魂のタックルで幾度となく倒し、ルーキーのハンファンガン、カンリャンウも続きます。素人の私が見てもわかる全員のハードワーク。後半開始から押され始め、ほぼ自陣にくぎ付けにされながらも、スクラムでモールで押し返しボールを奪い取るFW陣。25分過ぎまで、相手の必死の攻撃を体を張った粘り強いディフェンスで下げ続け、そしてペナルティを誘うウリフィフティーンの姿は、感動的ですらありました。その中で、両足がつり交代を余儀なくされる選手たちと、それによって変更を余儀なくされる各ポジション!(オフェンス時とディフェンス時でポジションが変わり、何とフォワード・FŁのカンジョンフンがバックス・WTBに入る場面も!)

この試合でBKとしてもプレーしたFL姜征勲はチームにとって欠かせない存在に
この試合はWTBで出場の李昇進はビッグタックルを連発

断言しますが、この文章は全的に私個人の想いを綴るもので、朝大ラグビー部の公式では全くありません。つまり「こんな状態で追い上げられたのはしょうがない」は私個人の「言い訳」でしかなく、ラグビー部公式見解は「後半が課題」となるのです。さらには試合後の選手たちに向けた監督の言葉。

「ウリは全員が主役だ。だから全員が80分間プレー出来るように!」

そして付け足された「他のポジションも出来るようにせんとあかんな。」!

試合前、白鴎大の古庄監督とオヒョンギ監督の挨拶がてらの立ち話。

古庄監督「部員集めに全国飛び回っています。今年は何とか新入部員が30人入りました。でも朝大さんはもっと大変でしょう。何人入りましたか?」

オ監督「4人です。」

古庄監督「4人?!」

2,3校の朝高からしか入部者がいないことをご存知の監督の想像をはるかに超える?朝大の新入部員数に、まさに絶句されていました。

この日全てのゴールキックを成功させ勝利に導いた主将の金慶生

本当の勝負は9月からのリーグ戦です。白鴎大さんも雪辱を期してさらに強化されていくでしょう。それをウリ朝大ラグビー部がいかに上回ることができるか。自己満足も慢心もない二十数人のウリラガーマンが、涙が出るほどにカッコイイです。

さあ、次は最大の「格上」、626日、大阪朝高ラグビー部創設50周年記念試合に招待されて近畿大学との対戦です。

昨季関西大学リーグAで2位(前年の全国王者天理大を撃破)、全国大学選手権にも出場した強豪を相手に、「チョーデー魂」で挑みます!

全国の、特に関西の同胞の皆様、卒業生の皆様、どうぞご注目ください。

そして、熱い熱いご声援でウリ朝大ラグビー部を力強く後押ししてください!

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