大学生初の公式戦を前に

日記

アンニョンハシムニカ。 今年度から朝鮮大学ラグビー部に加入しました東京朝鮮出身の 1 年の李昇進です。 

中学からラグビーをはじめて今年で7年目になります。 高校ではキャプテンも務め、いろいろな経験をさせていただきました。 高2から試合に出て公式戦の経験があったことから、キャプテンを任せると言われた時には、自分がチームを引っ張り花園に導いてやると希望に満ち溢れていました。しかしチームはうまいこと進まず、勝てない日々が続きました。自分自身の力不足を感じ、そこからチームをうまく進める方法や、リーダーシップの取り方等を勉強することで、チームを引っ張るためにも、まず自分自身が努力を怠ってはいけないという事を学ぶことができました。

大学でもラグビーをしようと思った理由は現在所属する朝大ラグビー部にあります。 高校の先生に誘われ、始めて見にいった朝大ラグビー部の試合には少人数ながらも強豪のチーム相手に必死に戦う選手たちがいました。それを見て自分も同じフィールドで共に戦いたいという思いが強くなり、朝大に進学しラグビーを続けることにしました。

しかし、大きな希望を抱き、朝鮮大学への入学を心待ちにしていたころ、自分たち新入生に大きな試練が待っていました。新型コロナウイルスの感染拡大による入学式の延期や入部、入寮の延期、部活動の禁止でし た。これにより大学生活への不安やラグビーを続けていけるのかという不安が募るようになっていました。しかし朝大ラグビー部はウイルスに負けず、週6でオンライントレーニングを行い、コミュニケーションの場として週に1度ミーティングを設けてくれました。 その過程で不安は小さくなり、この状況をプラスに変えるための方法を考えるようになりました。自分が行ったことといえば、オンライントレーニングはもちろん、別にジムに通いウエイトトレーニングに励み、近くの友達とボールを触ったりしながら、モチベーションアップへと切り替えることができました。

そしてようやく8月に朝鮮大学に入寮し、チームと共に練習することができました。 大学でのラグビーはとても楽しく、充実し、日々成長を感じられる環境でした。 その陰には夏休みにもかかわらず、朝鮮大学ラグビー部のためにと食品を寄付してくださる方や、何もわからない新入生のために自分の時間も惜しんで指導や手助けをしてくれた先輩やコーチたち、そしてこの環境を作ってくださった方たちの存在がありました。 この自粛期間で今まで当たり前と思っていたことが、いかにありがたく、いつも通りラグビーができるという事が、どれほど幸せなことなのかを再認識できました。 

これほど、いろいろなことがあった大学1年間でしたが、今週日曜日には公式戦の初戦があります。
対戦相手は「立正大学」。毎年2部上位に位置する強豪です。 しかし、朝鮮大学のラグビー部として負けるわけにはいきません。 相手がいかに強く、大きな相手であっても立ち向かい勝利を目指し戦うのが朝鮮学校のラグビーだと思います。今まで支えてくださった方々へ、感謝を伝えるためにも全力でプレーをして勝利を目指して戦っていきます。これからも朝大ラグビー部の応援よろしくお願いします。

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