アンニョンハシムニカ。
朝大ラグビー部監督の呉衡基です。
2021年度のシーズンを無事に終えました。
結果はリーグ戦1勝6敗、7位の結果で終わり、3部リーグとの入替戦に何とか勝利し7位2部残留という結果に終わりました。
まずは、リーグ戦を7試合無事に戦い抜けたことを非常に嬉しく思います。
また、来年度も2部の舞台で戦えることに感謝の気持ちで一杯です。
2015年に2部に昇格し、そこから7位、8位、8位、7位、7位、7位と入替戦が行われなかった昨年は例外で、毎年3部リーグとの入替戦を戦いかろうじて2部にしがみついている状況が6年間続いています。
2部で大敗するよりも3部で良いゲームをして勝った方が選手たちは幸せではないのか、屈強で身体の大きな選手も多い2部の強豪校と試合をしていくうちに怪我をする選手、怪我をしていても自分が出なければ試合が出来ないと、痛み止めを飲みながら試合に出場する選手らを見て、そう思ったことは一度ではありません。
今年のリーグを通して、登録可能メンバー23名が埋まったのは最終戦の国士舘大学、入替戦の東京農業大学戦の2試合だけでした。
リーグ中盤の立正大学戦はリザーブ含めて18名、拓殖大学戦は17名と、誰か怪我をすればノーコンテスト試合となるような状況の中、今年は本気で「棄権」も考えました。
もしここで怪我人をさらに出せば入替戦を戦えないかも知れない、3部に落ちるかも知れない。ここで無理をするより、2部を守ることの方が重要ではないのか、色々考えました。
冒頭にも言いましたが、結果としてリーグを7試合戦い抜けたことが本当に良かったです。「棄権」を選ばなかったのは選手たちです。嬉しかったのは選手たちが「棄権」をして得られる安定より、「棄権」をしないリスクを背負って成長というプロセスを踏むこと選んだからです。
「成長」を阻害する大きな要因の一つは「安定」です。我々は2部に居続けることが目標のチームではなく、1部昇格を目指すチームだということです。そのための立正大学、拓殖大学との試合という最高の成長の機会を奪うなという選手の気持ちを感じた時、「棄権」という選択肢は私の頭の中から消え去りました(ただ立正大学との試合、その割にクソみたいな試合をしていたので前半終わってボロクソ言いました笑)。
人間、安定している場所にいれば楽です。試合に勝てれば気持ちが良いし、自分が出来ることをしていたら優越感にも浸れます。なので勝てる相手と試合をしている方が負けるより気持ち良いです。試合に負ければ不快だし、自分が出来ないことと向き合うのは不快です。人に駄目なところを指摘されるより、今の自分を褒めてくれる場所にいた方がもちろん気持ちいいです。
でももっと気持ち良いのは、勝てなかった相手に勝てた時、自分が出来なかったことが出来た時です。人間は成長する生き物だということ。なので、負けること、指摘されることに対する不快さよりも成長の糧だと嬉しく感じることが重要です。私の講義では失敗しても不快さを感じなければ最強だよねソイツ、という話をしますが実際100%嬉しいは無理かな、というより嘘かな、と思っちゃいます。
なので、負けても良いし、失敗しても良いと思っています。重要なのは、その負けや失敗をどのように捉えるのか。次は絶対に勝ってやる、絶対に出来るようになってやる、そんな気持ちを持ち続けることが重要です。次勝つために、出来るようになるために、何を、どのようにするのか必死で考えて実践する、朝大ラグビー部が作り上げないといけないチーム文化です。その片鱗は見え始めていますが、まだまだ足りません。
「今」出来ない人を馬鹿にしない、「今」負けた原因を他人のせいにしない、「今」上手いやつが偉くない、「これから」出来るようになる支援をする、「これから」勝てるように努力する、「これから」もっと上手くなる。
さて、6年負け続けました。
部員数も減っています。ただ、間違いなく成長して来ました。
もうどれだけやらなあかんか、「上」に行きたいなら何が必要か、十分学んだと思う。次は、「それをしてでも行きたいか」と向き合い乗り越えるステップです。
新チームは既に始動しました。超明確な課題、「体を大きくする」に取り組んでいます。
必死でもがいて後輩たちへ受け継がれてきたもの、来年はもう一段高く積み上げられるよう頑張ろう。後輩たちがもっと良い景色を見られるように、
来年度のチームも、引き続き応援よろしくお願いいたします。
この期間、時間見ながらまた書きますんで、また暇な時にでも読んでもらえたらと思います。