2部での経験値

日記

アンニョンハシムニカ。
朝大ラグビー部監督の呉衡基です。

シーズンも終わり、大学も冬休みに入りました。

朝大ラグビー部は全体練習を休止して、個別の体力向上期間に入ります(学生も読んでいると思うのでオフとは言いません笑)。この期間にどのように体を大きくするための食事やトレーニングに取り組むかがシーズンでの成績を左右すると言っても過言ではありません。

この期間私はオフなので(あくまでも練習は)、シーズンを振り返った総括を少し文章にして共有してみたいと思います。

2021年のシーズンが終わって関東リーグ戦には大きな変化がありました。2部リーグで1位、2位になった立正大学さん、東洋大学さんが1部に昇格したことを挙げられます。このことからも、関東リーグ戦2部のレベルが高いということを改めて感じました。

そんなリーグ戦2部を戦い、朝大のリーグでの総得点は141点(1試合平均20.1点)、総失点は349点(1試合平均49.9点)でした。7位という結果なので当然は当然ですが、得点よりも失点の方が多く得点の2倍以上の失点をしたという結果になりました(2021年星取表)。

ちなみに、6年間の2部での戦いを振り返ると表のようになります。

得点の最多は昇格した次の年である2016年の170点(1試合平均24.3)でした。
失点は今年が最小という結果で(ブロック制で行われた2020年は除く)、負け試合での開いた点差も今年が最小で拓殖大学さんとの60点差が最大差でした。

ちなみに1回目の2部在籍時(2010~2011)。降格した2011年も失点は今より少ないのね。今より上位と下位、1部と2部に差があったかも。

得失点差に全てが表れる訳ではないので多くは語れませんが、2部の強豪校と試合をしていく過程で、少しずつ2部のチームとしてリーグに適応していっていると感じています。

決して「良い」数字ではありません。満足できるものでもありません。

ですが、最大122点取られた悔しさ、1トライも、1PGすら決められず0得点で終わった悔しさ、過去の悔しい思いを背負って、少しずつですが前進していると感じています。

そんな中、朝大ラグビー部の課題はフィジカル、フィットネス面に大きく見られます。6年間、いかに失点を減らすか、様々なディフェンスシステムを取り入れながら工夫してきましたが、抜本的なところでの改善は未だ出来ていません。振り返ると、まず自分たちでディフェンスシステムを考案する際にネガティブなスタートだったこと、いわばフィジカルで負けている前提から入っていたことが思い返されます。

我々のような体の小さいチームはフィットネスを武器に戦いますが、そのフィットネスでさえも他を圧倒できている訳ではありません。2部の強豪校の選手たちは、体も大きい上にフィットネスを向上させるためのトレーニングを積んでいます。
体を大きくすることよりもフィットネスで勝負する我々と、体を大きくしながらフィットネスも強化している他校では、フィットネスレベルが同等だったとしても試合結果にはフィジカルの差が顕著に表れます。今年2校が昇格したことから見ても、上位チームは1部昇格を現実的な目標と捉え、1部のチームに勝てるようトレーニングを積んでいます。2部で大きいといっても1部のチームが相手だとフィジカルで圧倒できる訳ではないですから。

そんなチームと同じリーグで戦うためには、抜本的な意識改革が必要だと感じています。

思い返せば、2部に昇格した年は2部レベルのフィジカルを目標に取り組みました。3部で勝つためには2部レベルのフィジカルが必要だと感じていたからです。そのまま現状に当てはめると、2部で勝つためには1部レベルのフィジカルが必要だということになります。

ではなぜ2部に昇格した後6年間は取り組まなかったのかと言われそうですが、決して取り組まなかった訳ではありません。必死でやってきたが、足りなかったというのが正しいかなと。高い水準でモチベート出来なかったというか、これまで戦ってきた先輩たちがそこに気づかせてくれた訳ですが、高校生から大学生になり、あるいは3部から2部になり、同じようにやっていても駄目だということです。みんなの「頑張っている」状態のレベルを上げないといけない、今の当たり前のレベルを上げていく必要があるということです。

この6年間は、練習やトレーニングが辛くてラグビー楽しくなくなってしまい辞めてしまった子もいました。そのように部員数が減っちゃっても駄目、でももっとトレーニングしなければ勝てないと思う子もいる、難しいところではあるのですが...6年間はそういう葛藤を常にしてきたって感じです。楽しくトレーニングを出来る環境や方法をもっと考えなければと自省を続ける前提で話を続けます。

今年ほど1年生が試合に出た年は過去になかったと思います。1年生から肌で2部を感じた選手が多いのは確かなプラスになります。7年目となる来季、チームとしてこの課題にどのように取り組めるのかが重要になると感じています。

この課題と取り組み、1対1で負けない体を作り、その上で6年間追求してきた戦い方を実践できればどうなるのか、考えただけでワクワクします。そのレベルまでは上がってきた、そんな自負もあります。

6年間、2部にいたことで得られた経験値は非常に大きいです。1部に昇格するチームとも、前年に1部にいたチームとも試合をしてきた訳ですから。

そういった高いレベルでやり続けることが成長を促してくれます。「頑張っている」の基準が上がってくるのです。一般の子と比べたらめちゃくちゃ頑張っています。ただ、足りないのです。足りないと自分たちが思えるのです。

この環境に身を置くことで、辛い思いも多いですがその分必ず成長出来ます。もちろんラグビーの技術だけではなく、人としても。

元々レベルの高いチームに所属して自分のレベルを高めていくのも自身の成長に有用な方法ですが、自分のレベルを高めてチームのレベルを高めていく、みんなで知恵を絞りながらチームのレベルを周りに適応させていく、朝大でしか、朝大ラグビー部でしか出来ない成長の仕方があります。

先輩たちがこのステージを守り抜いてくれたことで、来年ももっと成長できます。部員数も減ってきていますが、限界まで成長し続けます。

朝高でラグビーやっている子たち(読んでるんかな笑)、日本の高いレベルの大学に行ってチャレンジする権利も君たちにはあって、それを使うももちろん良いけど、朝大ラグビー部でチャレンジする権利は君たちだけに与えられた特権です!是非朝大でラグビー続けてみよう!

(書いてたらまとまらなくなったので無理やり締めました。なので総括は次回(更新日未定)に続きます。笑)

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