嬉しさと申し訳なさと心強さと

日記

今学年度、朝鮮大学校ラグビー部部長に就任しましたキムジョンホ(金正浩)と申します。

「誰やそれは?」という声が、ОB、学父母の方々から聞こえてきそうで(それもなぜか関西弁で)恐縮しています。それもそのはず、ラグビー部ОBでもなければラグビー経験者でもない全くの素人だからです。タイトルにある「申し訳なさ」はまさにこのことで、素人に何が出来るのかという不安と、それ故にОBや父母の方々はもちろん何よりも選手たちと監督に申し訳ないという思いを拭いきれていません。その分際で何の「嬉しさ」だと言われそうですが、その問いには「朝大ラグビー部のファンだから」と答えるしかありません。

昨季リーグ戦2勝目となった国士館大戦劇的逆転勝利に際して、大学Facebookに次のような記事を書きました。

「私は常々、学生スポーツの現場こそ民族教育の縮図だと考えている。

学校の規模、学生数、設備、公的支援を含む財政―圧倒的なハンディを学生、指導者(教員)、学父母を中心とする同胞社会、この三位一体の努力で乗り越え、勝ち抜こうとする姿こそ、我ら在日朝鮮人の歴史であり存在なのではないか」。

そして、学生スポーツの現場こそ民族教育の縮図、その中心に朝大ラグビー部がある!という思いからのファンであり応援団なのです。そのラグビー部の近くにいることが出来て(まだ充分に近寄れていませんが)、何かしら役に立てる(まだ何の役にも立てていませんが)任に就かせていただいたというのは、これはもう「嬉しい」という他ないのではないでしょうか。

「嬉しさ」を「申し訳なさ」が上回っている現状を早く打破しなければという焦りばかりを募らせているわけですが。

そして「心強さ」。これは選手たちから放たれるオーラとでもいいましょうか、私が選手たちに圧倒的に感じるものです。

トップリーグでプレーする主将をはじめ3月に卒業したメンバーが9名、新入部員が6名。昨季Facebookに散々書いた「30人に満たないラグビーチーム」がさらに減少したことへの不安を正直抱いていた素人の私を、笑うかのように、あるいは鼓舞してくれるかのように練習し試合する精鋭たちが、本当に心強い!

そんな選手たちに少しでも「心強さ」を与えられる仕事をしなければ。

来月1日の開幕を、緊張と不安と楽しみが交錯する中で待っています。

どうぞ皆様の、ラグビー部への熱い応援と、私への叱咤をよろしくお願いいたします。

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