アンニョンハシムニカ!
朝鮮大学校理工学部四年の金昇志(キム スンジ)です!
大学ラグビー最後の試合を前に、自分が大学でラグビーをやってきて思ったことや、感じたことを綴ろうと思います。
拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
自分は大学入学時には中学校から始めたラグビーを絶対にやらないと決めた上で、朝鮮大学校に入学しました。それは、大学では自分の今までやりたかったロボットに関する勉強や研究に専念しようと決めていたからです。また、高校まで続けたラグビーで、ある程度の成果を残すことが出来た自分自身に満足していると思っていたからです。
しかし、そんな中、自分が大学ラグビーと触れる機会が訪れました。それは大学一年の時に見に行った入れ替え戦です。その試合を見るまではただの一観客として、友達や先輩と遊びに行くぐらいの感覚でした。しかし、その入れ替え戦を見て、勝つために、後輩のためにと体を張る先輩や同級生の姿を見て、プレーヤーとしての心を動かされたことを覚えています。
その後、先輩や同級生の勧誘もあり朝鮮大ラグビー部に入部することになりました。久しぶりのラグビー、体をぶつけて勝利のために努力していく過程は辛いことだらけですが、試合に勝った日に飲むお酒の味は何物にも代え難いものです(笑)。
そこで自分は初めてラグビーが好きなんだと認識し、実感することになりました。
順風満帆な大学生活でしたが、自分の入学時に掲げた一つの目標である大学院進学を成し遂げるためには、ラグビーだけを続けるわけにはいかず、休部せざるを得ませんでした。(あくまでも自分の勉強量が足りてないが故の休部で、部活と大学院進学のための勉強を両立している人もいます。)
特に四年の時は、受験勉強のために受験が終わる秋まで完全に休部させてもらっていました。正直精神的にかなりしんどかったし、辛かったです。その上、様々な事情があり、大学院進学自体を諦め、全てを投げ捨てたいと思った事が何度もありました。しかし、そんな時に自分の精神的な支えになったのはラグビー部であり、その中でも同級生の皆は本当に支えになりました。あいつらが頑張って部活してるのに、自分も負けられないと思い、頑張れましたし、部活の話を聞いたり、他愛もない話をしながらとる同級生との束の間の休憩が、本当に楽しみでした。
もし、ラグビー部に入ることなく一人でひたすらに勉強し、孤独な環境で自分とだけ戦っていたのなら今の自分は存在していないと思います。
そうやって自分が復帰するまで待ってくれていたラグビー部の皆、特に同じポジションで苦労をかけたキャプテンのソンウには申し訳なさと感謝の気持ちがこみ上げてきます。
今シーズンリーグ戦に下手ながら試合に出させてもらっていますが、今のところ自分のプレーに満足できるような内容の試合はありません。しかし、朝鮮大ラグビー部として試合ができるのは泣いても笑っても残り一試合だけです。この入れ替え戦で今まで迷惑をかけた分、結果として恩返しできるよう頑張ります!
自分ができるのは派手なタックルや相手を吹き飛ばすボールキャリーではありませんが、チームのために体を張り、チームの勝利のための礎となることです。
沢山の人と巡り合わせてくれ、自分を成長させてくれたラグビーに感謝しながら、勝利という結果を勝ち取るために、全力で、愚直で泥臭く、自分らしいプレーで貢献します!
この結果が朝鮮大ラグビー部の発展に繋がると信じて