関東リーグ2・3部入替戦。
そしてついにこの試合がラストゲーム…。
引退前、最後の試合となる入替戦を目の前にして長かったような短かったような4年間が蘇ってきます。
思い返せば、4年間、苦楽という言葉がぴったり当てはまるかのように、楽しくも苦しくもあった4年間でした。
大学1年の秋、朝大ラグビー部へ入部。人生最大のチャレンジと言っても過言ではありませんでした。マネージャーという未知の世界へ飛び込むことは不安、心配でもあり、楽しみ、期待でもありました。
右も左もわからない中、尊敬する2人のマネージャー大先輩を必死に追いかけていた1年の頃。
先輩たちが引退し、入部から2か月後には私がマネージャーの最高学年となりました。まだまだ未熟で知識のない自分が上級生となる不安とプレッシャーに襲われていた時、手を差し伸べ助けてくれたのが部員たちでした。2年の頃はコロナ禍でのオンライントレーニングから始まり苦境に立っていたが、それでも自分たちで自分たちのチームを築き上げている選手たちを一番近くで見ていて、自分がもっと練習のしやすい環境を作りたい、作らなければならない、すべて選手たちのために…と思うようになりました。そしてそれがマネージャーの役目なのではないかと。その過程でしんどいこともありましたが、ラグビー部に尽くす時間が増えれば増えるほどその時間と比例して、いや、それ以上のやりがいを感じました。
…
諸事情により2人の後輩マネージャーが退部し1人となった3年の夏。
しんどくなかったと言えば嘘になります。
朝、午前、午後、夜と4部練。練習前は1人でみんなのテーピングを巻き、練習中は真夏の炎天下で人数分のボトルに氷と水を足しそれを運び、また氷と水を足しの繰り返し。練習後は大量のアイシングを作り…他には、捕食を買い忘れ夜中3時までおにぎりを握ったこともありました。(笑)
1人でこなす業務のハードさと暑さもあり倒れかけたことも何度もありました。
今思い返してみたら自分でもよく1人でやっていたなと思います。(笑)
ですが、体がしんどくても辛いと思ったことは1度もありませんでした。なんなら、そんな大変な業務ですら楽しく感じていました。それは、いつもマネージャーまで輪に入れてくれて、悩みがあれば親身になって聞いてくれて、どんな時もそばにいてくれた大好きなラグビー部の存在があったからです。
そんなラグビー部のためなら、チームのためならなんでもできました。本当になんでも。
昨年はよく優秀マネージャーやらスーパーマネージャーやら言っていただきましたが、私は決して優秀でも有能でもありません。ですが、ラグビー部も想う気持ちは誰よりも優れていると自信を持って言えます。そう思わせてくれたのは選手たちです。そう思わせてくれる選手たちが優秀で有能でとても魅力的だと私は思います。
昨シーズンはマネージャー1人で幕を閉じましたが、今では信頼できるとても頼もしい私にとって唯一のマネージャーの後輩がいます。
後継者問題で頭を抱えていた時期もありましたが、これで安心して引退、卒業することができます。(笑)
今年度は選手が21人、マネージャーが2人の23人で戦って来ましたが、負傷者も多く、メンバーは18人揃えば多い方でした。
8月末に行われたラグビーフェスタでの試合はラスト15分を14人で戦い抜きました。公式戦では7試合中2試合を人数不足が理由で棄権しました。こんな大学は全国探しても他にありません。
今年は〈人数〉というどう藻掻いても越えられない壁にぶち当たった1年でした。
ですが誰ひとりそれを言い訳にせず、変わらず勝利のために日々切磋琢磨していく選手たち、そんな姿がたくましく、勇ましく、とても頼もしかったです。
そんな姿を一番そばで見守れる、支えられる、マネージャーという特等席に私はいます。
いっぱい楽しみ、いっぱい笑い、いっぱい悩み、いっぱい泣き…そんな4年間に終止符を打とうとしている今、沢山の思いがこみ上げてきます。
一番にこみ上げてくる感情は〈感謝〉です。
ラグビー部に入ることに対し背中を押してくれた家族、常に応援してくれた友人たち、ラグビー部を、私を物心両面で支えてくださった沢山の方々。
そしてなにより、いつもそばで支え合い一緒に戦ってきた部員たちに感謝しかありません。
大学4年間のほとんどを共にしたラグビー部。
家族のように暖かく、兄弟のように仲が良いラグビー部。そんなラグビー部は私の大事な居場所です。
朝大ラグビー部でいること、朝大ラグビー部をサポート出来たことを心の底から誇りに思います。
泣いても笑ってもラストゲーム。
朝大ラグビー部にとって、朝大生たち、同胞たち、沢山の方々の応援は励みであり、支えであり、原動力となります。
是非、試合会場で沢山の応援よろしくお願いします‼
また、これからも朝大ラグビー部への変わらぬご支援、ご声援よろしくお願いします‼
朝大ラグビー部マネージャー 鄭仙希