痛恨の「逆転サヨナラ」

日記

朝大17-19国学院大

比べることに意味はないかもしれないと思いつつ、しかし選手たちの悔しさがどれほどのものか考えてしまう。

棄権の無念、百点差負けの無念。おそらくそれらより質と量においてはるかに大きい無念ではなかったか。

ラストワンプレーでの「逆転サヨナラ」負け。

昨季リーグ戦4位の国学院大戦。試合前のアップを見たリャンジョンテコーチが「去年のアップと全然違う。相当意識してるんやろ」。

「8点差」だった昨季の勝負を意識しているのはこちらも同じ、いやそれ以上で、「あと一歩」を今日こそ埋める覚悟と自信に満ちた朝大ラグビー部は、リザーブ2人の17人で、見事な、そして感動的な「95分」を戦った。

序盤から幾度となく襲い来る、自陣ゴール前での相手モールを、体格で劣るわがFWが止め切り、そこからの連続攻撃も突き刺さるタックルでゲインさせない。15分、キムギョンセン主将がPGを落ち着いて決めて先制。その後、シンビン(一時退場)もあり2トライを奪われ3-14で後半へ。自陣ゴール前での相手ラッシュを再三再四止め切った後の後半14分にリザーブの二人を投入(交代要員は0に)。その3分後、SОキムスジンの絶妙なタッチキックからのラインアウト、モールを組んで20メートル以上を一直線トライ!

10―14。流れは完全に朝大が握り、敵陣でのプレーが続いた26分、中盤から縦と横の見事な連続攻撃を展開しFLカンミョンウが逆転のトライ、17-14!(トライ時に相手の「危険なプレー」によりカンミョンウが負傷、退場。すでに交代したWTBのミンジェドンがポジションを変えて再出場。これで元からの負傷者と合わせて正FL二人を欠くことに)

そこからの10数分を朝大が押すに押すもあと一本が取れない。

そして「あと1分!」マネージャーが叫んだところで痛恨のペナルティ。タッチキックでゴール前に攻め込まれ、朝大ゴールラインを挟んでラストワンプレーの攻防が始まるのである。

先に「95分」と書いたのは、レフェリーが何分止めたかはわからないが、手元の時計で相手がトライしたのが後半55分だったから。

つまり朝大は、相手の怒涛の攻撃を自陣ゴールラインの数十センチ前で十数分止め続けたのだ。ボールを奪うか、相手がペナルティを犯さない限り試合は続く。モール、リモール、サイドアタックが繰り返され、朝大が死力を振り絞りはね返す。「チョーデー!」マネージャーの、負傷者の叫び声に涙が滲み始める。

体力の限界をとうに超えたウリ選手の気力を、何度目かのモールがついに押し切り逆転のトライ。

飛び跳ねる相手選手とインゴールで立てない朝大フィフティーンのコントラストは、普段の試合では観られない紙一重の「劇的」と「残酷さ」の表れだった。「座るなー!立てー!」ベンチから声が飛ぶ。

勝負が決まった後のコンバージョンキックをチャージするために駆け出す、ひとしずくの気力体力も残していないウリラガーマン・・・

一緒に汗を流していない私の悔しさは、選手、監督コーチのそれの足元にも及ばないと自覚している。そして私の悔しさは、「あと数人いれば」という、選手と監督コーチが絶対口にしない言い訳めいた思いに行きつき凝縮する。勝負に「たら、れば」はないと言われるが、私はためらいなく断言する。「同じ志のメンバーがあと数人いれば勝てる」。遅まきながらわかってきたこと。なぜ部員数が増えないのか。

単なる学生数減少ではない。朝大ラグビー部の今のレベル、目指しているレベル、そのためのハードさは、絶対「楽しい部活」ではない。「楽しい」を誤解しないでほしい。彼らは、もっと強くなり勝負に勝ち、それがもたらす己と同胞の尊厳を実感することこそが楽しいし嬉しいのだ。

今のところその「同じ志」を求められるのは、朝高ラガーマンだけである。朝大ラガーマンは、満身創痍で立ち上がり死に物狂いで前進しながら、君たちを待つ。

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